あかんぼくらし 宝のときを楽しむ

あかんぼくらし 宝のときを楽しむ
あかんぼぐらし―宝のときを楽しむ

今月の本は…
『あかんぼくらし 宝のときを楽しむ』
松井るり子著(学陽書房)です。

子供が生まれて間もない頃、
「私は助産師なんだから、良い子育てをして、いい子にしなきゃ」
というプレッシャーを無意識に自分にかけていたように思います。
そんな時、この本に出会いました。

松井さんが[まえがき]で書かれている『かろやかな集中力』を読んだ時、
肩の力がスッと抜けていきました。

『あかんぼに必要な人間は、
睡眠や食事を必要なだけ取って、料理、洗濯、掃除など、
家族みんなの暮らしに必要なことをしながら、
あかんぼのそばにいてくれる人です。

働きながらあかんぼの方にいつも耳と注意力を傾けて、
「寒くないかな?」「ご機嫌で起きたみたい」
「あっちに行くけど、大丈夫かな?」と考えてくれて、
必要なときは、さっと手助けしてくれる人です。
そんなくらしを楽しむことのできる大人です。』

と書かれています。

子供が生まれてからというもの、
1日24時間のうち、23時間55分は、子供のことを考えていました。
でも家事をしたり、考え事をしたりしながら、
中途半端に関わっているよ様に思っていました。

しかし、この本に書かれているように、
「あかんぼぐらしに必要なのは伴奏をつけるときのような
かろやかな集中力」だそうで、
「努力と根性型のまっすぐな集中力」ではないそうです。
これを読んだ時、「そんなにがんばらなくていい」
「それでも一生懸命かわいがろう」と思いました。

しかし、子供が成長していく中で、ただただかわいいだけでなく、
かわいいと同じだけの憎らしさで、私の体が爆発しそうになる時も多々あります。
そんな時、この本の最後に載っている詩を読み返します。

『大人が唱える子どものための夕べの祈り』

この子に光が注ぎますように
私は光の伴走者となり
頭を使ってかわいがります
強く
りりしく
澄んで美しくなるように
幼いこの子に
ほがらかな思いを集めます
やがてこの子の
なしとげる仕事に合わせて
生きる意志が
強められますように

子供には、自分の好きなことを見つけて
いきいきと自分らしく生きていって欲しいなあと思っています。
そのためには「子供の生きる意志」を妨げない親でありたいと思います。

国定由美子