分娩台よ さようなら

分娩台よ、さようなら
分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい 2,730円

今月から毎月1冊、
今まで私が読んだ本の中で、
感動したり影響を受けたりしたものを
ピックアップして紹介したいと思います。

今月は
『分娩台よ さようなら』
大野明子 著
メディカ出版 です。

この本には10年前に出会いました。
私の助産の原点です。

著者の大野先生は産科医で「世の中にはこんな医師もいるんだなぁ」と驚きました。

10年前と言えば、ちょうど助産院に勤め始めた頃です。

病院のお産に嫌気がさし、自然分娩の神秘に目覚めた頃だったので、この本にハマりました。

何人かの妊婦さんにプレゼントしたのを覚えています。

この本を読んで、どうしても大野先生に会いたくなり、友人と『お産の家』まで行きました。

『お産の家』は東京とは思えない静かさで、緑の多い住宅街の中にある木造建築の温かい産院でした。

忙しい中、大野先生と少しの時間ですが、お話しできたことは私の貴重な体験であり、忘れられない大切な思い出です。

大野先生の本を手にした日から「私もいつかこんなお産と子育てをしてみたい」という夢を持っていました。

そして待望の妊娠。

今まで何百人という方のお産に立ち合わせていただいてきたものの、自分の事となると、細かいことが不安だったりしました。

そんな時は何度もこの本を開きました。

「産む人のための産科学」の章は、助産師であっても深い知識が得られ、分かりやすい内容です。

この本は女性として「あたりまえって何?」ということを私に教えてくれました。

助産院でお会いするママ達が「あたりまえのお産と子育て」ができるようにお手伝いができたらいいなぁ、と日々思っています。

1人でも多くの女性が女として母として輝けますように。

国定由美子