桶谷式母乳育児気がかりQ&A相談室

桶谷式母乳育児気がかりQ&A相談室

今月のおすすめ本は…
桶谷式 母乳育児気がかりQ&A相談室
』1,000円(主婦の友社)です。

私は大学を卒業後、約5年間病院に勤務しました。
毎日業務に追われる日々で
「無事にお産をされて母子ともに健康に退院できればよい」としか思っていなくて、
退院後の母子がどんな生活を送っているのかは想像したこともありませんでした。

その後、助産院に勤めるようになって、病院を退院した後、
お母さん達がどんなに母乳育児に悩んでいるかを知りました。
そして、全く知識のなかった「おっぱい」についてたくさん本を読みあさりました。
「桶谷式乳房手技」について知ったのはこの頃で「おっぱい」の奥深さを知りました。
病院に勤務していた頃は
「母乳だけが全てではないんですよ。ミルクでも赤ちゃんは育つからね。
頑張りすぎは良くないよ。」なんて言葉をかけていた私は、
ただ母乳育児をお手伝いする方法を知らなかっただけなんですよね。

母乳育児は素晴らしいけれど、軌道に乗るまでには血のにじむ努力が必要です。
私は娘を産んだ時、「お産は生きるか死ぬかという思いをしたけれど、約1日あれば終わり。
でもこの母乳育児の大変さはいったいいつまで続くのだろう…」と思いました。
最初の3ヵ月間は3年ほどにも感じました。
でも生後3ヵ月を過ぎると、娘が吸うと湧くおっぱいになってきました。
そして生後6ヵ月、娘におっぱいを飲ませるのが楽しくてたまらなくなってきた頃、
40度の発熱を伴う乳腺炎になりました。
その痛いこと痛いこと…
それでもおっぱいを吸わせなければならなくて。
母が強くなるのは、こうした困難を乗り越えていくからなんだと実感しました。

女性は赤ちゃんを産むと本能的に「赤ちゃんにおっぱいを吸わせてあげたい」と思うものです。
でも実際にはなかなかうまくいかなくてミルクの量がどんどん増えていきます。
たんぽぽ助産院のスタッフは「何がなんでも母乳じゃないとダメ」とは思っていません。
出産時の状況や、赤ちゃんの体重や吸い方、
お母さんの体調によっても母乳分泌は大きく影響を受けます。
お一人お一人違う状況の中で、どうすればその方が
1滴でも多くの母乳を赤ちゃんにあげることが出来るのかを精一杯お手伝いします。

たんぽぽ助産院では『おっぱい終了証書』があります。
たとえ混合栄養であっても、たとえ早期に断乳しても、
どのお母さんも本当に良く頑張られたことを形にさせてもらっています。
お母さん自身が「いい育児のスタートがきれた」と満足出来るように私たちは応援しています。

国定由美子